ARPコマンド Windows：使い方
ARPコマンドは、Windowsのネットワーク関連のトラブルシューティングに欠かせないコマンドラインツールです。ARPキャッシュの確認、静的ARPエントリーの設定、arpテーブルの表示など、ARPコマンドを通じてネットワークの状態を把握することができます。しかし、ARPコマンドの使い方やオプション設定について、不明な点がある人は少なくありません。本稿では、ARPコマンドの基本的な使い方や実際の例を踏み、初心者でもわかりやすく ARPコマンドを活用するためのガイドを提供します。
ARPコマンドの基本的な使い方
ARPコマンドは、Address Resolution Protocol（アドレス解決プロトコル）の略称で、IPアドレスをMACアドレスに変換するためのプロトコルです。WindowsでのARPコマンドの使い方を紹介します。
ARPコマンドの基本構文
ARPコマンドの基本構文は、以下の通りです。 arp [-a] [-g] [-n ] [-v] arpコマンドに続けて、オプションを指定することができます。各オプションの意味は、以下の通りです。 -a：ARPキャッシュを表示します。 -g：指定されたホスト名やIPアドレスのARPキャッシュを表示します。 -n：を指定して、ARPキャッシュを表示します。 -v：詳細な情報を表示します。
ARPキャッシュの表示
ARPキャッシュを表示するには、以下のコマンドを使用します。 arp -a このコマンドを実行すると、ARPキャッシュが表示されます。ARPキャッシュには、IPアドレスと対応するMACアドレスが含まれています。
ARPキャッシュの削除
ARPキャッシュを削除するには、以下のコマンドを使用します。 arp -d このコマンドを実行すると、ARPキャッシュが削除されます。
ARPの静的エントリー
ARPの静的エントリーを設定するには、以下のコマンドを使用します。 arp -s このコマンドを実行すると、ARPの静的エントリーが設定されます。
ARPコマンドの例
以下は、ARPコマンドの例です。 arp -a arp -g 192.168.1.1 arp -n Ethernet arp -d arp -s 192.168.1.100 00-11-22-33-44-55
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| arp -a | ARPキャッシュを表示 |
| arp -g | 指定されたホスト名やIPアドレスのARPキャッシュを表示 |
| arp -d | ARPキャッシュを削除 |
| arp -s | ARPの静的エントリーを設定 |
よくある質問
ARPコマンドとは何ですか?
ARPコマンドは、Address Resolution Protocolの略で、ネットワーク上の機器の物理アドレス（MACアドレス）とIPアドレスを相互変換するプロトコルです。ARPコマンドを使用することで、Windows上でARPキャッシュテーブルの表示、追加、削除などを実行することができます。
ARPコマンドの基本的な使い方は?
ARPコマンドの基本的な使い方は、コマンドプロンプトで「arp -a」や「arp -g」と入力することで、ARPキャッシュテーブルの内容を確認することができます。さらに、「arp -s」や「arp -d」と入力することで、ARPキャッシュテーブルの追加や削除を行うことができます。
ARPキャッシュテーブルとは何ですか?
ARPキャッシュテーブルは、ARPコマンドがネットワーク上の機器の物理アドレス（MACアドレス）とIPアドレスを相互変換するために使用するテーブルです。このテーブルには、パソコンが最後に通信した機器の物理アドレスとIPアドレスが格納されており、arpコマンドを使用することで表示や追加、削除を行うことができます。
ARPコマンドのセキュリティー対策は?
ARPスプーフィング攻撃など、ARPコマンドを悪用する攻撃が存在します。そのため、ARPコマンドのセキュリティー対策として、ARPキャッシュテーブルの定期的な削除や、不審なARPパケットのブロックを行うことが重要です。さらに、ネットワークの暗号化や、ファイアウォールの設定も、ARPコマンドを安全に使用するために重要な対策です。
